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研究者のお気に入りの道具と使い方
2022-11-19
発掘調査では様々な道具が使われます。
竹串やハケ、スコップなど発掘といえば連想する道具たちも実は研究者こだわりの使い方があるようです。
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例えば、こちらのスコップ少しぐねっと曲げられています。
土を掘るときに手のひらや指にあたって痛くないよう、あえて曲げているのだそうです。
ちょっとしたこういうお話もいいですよね。
ちなみに、沖縄県立博物館・美術館 澤浦氏のお気に入りの道具は「ねじり鎌(三角ホ―)」
土を弱い力できれいに平たくできる優れもの。
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国立科学博物館の藤田氏のお気に入り(自慢の)道具は自作の照明道具。
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一般的に普及している自撮り棒の先にLED照明を装着。長さを自由に調整できます。
調査区の写真を撮るときのスポット照明として活躍中です。
実はこちら、三脚もついていまして、狭い調査区の発掘でさらに大活躍します。
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藤田氏が昨年まで掘っていた調査区はとても狭く暗い穴でした。
上から照らす照明とヘッドライトだけでは手元のあかりが不十分なこともあったのでしょう。
この自立型照明なら狭い場所にもコンパクトにおさまり、集中して調査にのぞむことができますね。
研究の成果以上に自作の照明について熱弁してくれた藤田氏。
こういった道具たちのおかげで、新たな発見につながっているのかもしれません。
あまり表には話題とならないこういったエピソードも記録に残していきたいものです。