サキタリ洞発掘調査の心構え
2014-09-12
2014年のサキタリ洞(ケイブカフェ)での発掘調査。
9月9日より行われていますが、最初の3日間ほどは
地層保護シートに被っていた落ち葉を除去したり、
掘るための足場を確保したりと、
実際に掘る前の作業を行っていました。
そして、ついに開始から4日目。
小さなスコップ(通称:手スコ)で土を丁寧に掘る発掘者の姿が!
掘りだされた物をまじまじと観察しているのは
サキタリ洞での発掘調査の中心人物のお一方、
沖縄県立博物館・美術館の山崎氏。
本日、でてきたものを早速拝見♪
「土器が出てますよ」と指さしてくれました。
おそらく2~3千年前のものではないかな、と語る山崎氏。
まだ、しっかりとした地層面ではなく、
いろいろなものが混じっている層ということで、
ガラス破片なども一緒に出てきています。
さて、今年の発掘調査はまだ始まったばかりですが、
約3ヵ月ほど予定されていますので、
山崎氏に質問してみました。
「発掘をする際に心がけていることは?」
すると
「まず第一に安全ですね。」
そして、一呼吸おいて、
「あと、ここ(サキタリ洞)ではお客様ですかね」
というお返事。
お客様への配慮も忘れていないなんて、、、
私、感激しました。
実は、発掘が行われているところはお客様が寛ぐカフェの一角なんですよ。
沖縄県内最古の土器(9千年前)や国内最古の貝器(2万年前)などを
発見している中で、
自分たちの研究のことだけでなく、
訪れるお客様のことを考えてくれている山崎氏をはじめ
サキタリ洞発掘調査に関わってくれている皆様に感謝でございます。
今年の発掘調査はまだ始まったばかりです。
現場からの情報を学術的な視点のみならず、
色んな角度からお伝えできればと思います。
山崎氏のインタビューが
ガンガラーの谷ホームページで紹介されています。
ぜひ、そちらもご覧くださいね。
http://www.gangala.com/excavation-topics/
~ガンガラーの谷 漢那~
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